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梅毒って予防できないの?

2019年07月05日
患者を診ている医者

梅毒は性器の接触以外にも、オーラルセックスやアナルセックスでも感染をする危険性があります。肌や体液に触れるだけでも感染をしてしまう恐れがあるので、仮にコンドームを着用してアナルセックスをしたとしても、完全に感染を予防することはできません。コンドームを使用する習慣がある人でも、口などの他の場所に梅毒トレポネーマが感染して病変が生じるケースが少なくないからです。例えばオーラルセックスにより口に病変が生じると、キスをするだけでも他の人にうつしてしまいます。コンドームを使用したとしても、梅毒の感染を完全に防ぐことはできません。

いくつかの感染症は、一度発病すると体の中に免疫が作られることで、2度と感染したり発症しなくなります。例えば、B型インフルエンザ・風疹・水ぼうそう・おたふくかぜなどの伝染病は、子供の頃に発病して作られた免疫が働くので再感染をすることがありません。A型インフルエンザ・日本脳炎・狂犬病・結核などの伝染病はワクチンが開発されており、ワクチンを接種することで病気を予防することができます。一度かかると終生免疫がつく病気やワクチンが開発されている伝染病であれば、免疫を獲得することで病気を予防することが可能です。しかし梅毒の場合には、病気にかかって完治しても免疫を獲得することができず、さらにワクチンも存在しないため、治療後に再感染して発病をするリスクがあります。

梅毒はコンドームで感染を防いだり体の免疫で発病を防ぐことができないので、完治させた後でも何度でも再感染して発症する危険性が高い病気です。梅毒の予防に一番有効な方法は、感染者との性的な接触をしないことです。そのためには梅毒に感染している可能性の高い相手との性的な接触を避けることが必要で、不特定多数の相手と接触をする機会の多い人は注意が必要です。早期に発見して治療を開始すれば治療期間が短くて後遺障害の影響を受けずに済むので、複数の相手と性的な接触を持つ機会がある人は症状が出ていなくても定期的に検査をすることが大切です。

もしも自分が梅毒に感染して治療をしたとしても、パートナーが治療をせずに放置すると再感染(ピンポン感染)をしてしまう恐れがあります。特定のパートナーがいる場合には、梅毒の再感染を予防するために一緒に治療をする必要があります。治療が完了して病原菌が検出されなくなったことを確認するまでは、性的な接触を避けることが求められます。

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