梅毒の検査方法

2019年09月06日

性的な接触などの梅毒の感染機会が多い人は、早期発見のために定期的に検査を受けることが大切です。梅毒はいくつかの方法で検査をすることが可能で、病気が進行する前に見つけて治療をすることができます。

梅毒の感染を調べる場合は、血液検査が行われます。数cc程度の血液を採血して、検査試薬を用いて反応を見ます。血液検査の結果によって、未感染・感染中・過去に感染をして現在は完治、のいずれかを判別することが可能です。梅毒の血液検査では病原体によって生成されるカルジオリピンと呼ばれる酸性リン脂質に対する脂質抗体と、病原体である梅毒トレポネーマ自体に対する抗体(TP)の有無を別々に調べます。

梅毒トレポネーマは感染後に脂質(カルジオリピン)を生成し、体内でこの脂質に対する抗体が作られます。次に細菌自体に対する抗体も生成されるようになり、発病すると両方の抗体価が上昇します。抗生物質を飲んで治療効果があらわれると、抗体価は減少します。

感染機会から約2週間後から脂質抗体が上昇し始めて、12週間後には全ての患者で検出されるようになります。治療後に病原菌が死滅すると、脂質抗体は減少し、感染後2年ほどで消滅します。病原体に対する抗体値(TP抗体)は感染してから4~6週目以降に上昇し、完治後も約10年くらいは検出されます。TP抗体の値は過去に感染していた場合でも検出される場合があるので、これだけ見ても感染の有無を知ることができません。検査時に病原体が活動をしているかどうかを調べる必要があるため、脂質抗体とTPの両方の結果で評価をする必要があります。

脂質抗体の有無は、凝集反応を利用したRPR法で調べることができます。これに対してTP抗体の検査はTPHA法と呼ばれる方法が用いられます。RPR法とTPHA法の両方を調べて、梅毒に感染しているか否かが判明します。感染の有無以外にも抗体価を見ることで、病原体の活動性を知ることができます。服薬を開始した後に治療効果を判定する目的で、抗体価の検査が実施されることがあります。

検査結果の判定方法ですが、RPR法(脂質抗体)とTPHA法(TP抗体)の両方が陰性であれば感染していません。RPR法が陽性でTPHA法が陰性であれば、感染していないか、あるいは感染していても初期の段階であると考えられます。もしも両方とも陽性であれば感染していて、病原体が活動をしていることを意味します。RPR法が陰性でTPHA法のみが陽性であれば、治癒した後であると判断されます。完治後に10年かそれ以上の長い期間が経過すると、TP抗体も検出されないようになります。

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