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梅毒は流産や死産の原因にもなる

2019年06月23日
薬を飲んでいる男性

国立感染症研究所の報告(2017年3月号)によると、近年日本国内において妊婦が梅毒に感染しているケースが増加しています。妊娠中の女性が梅毒に感染していると胎児にも感染が伝播したり、症状が進行すると流産・死産や新生児が先天的な障害を持って誕生するリスクが高くなります。

HIVウイルスの場合は妊娠している女性から胎児に感染しないケースがほとんどですが、梅毒の病原体は胎盤を通過して胎児にも感染することが知られています。胎盤を通して胎児に感染する確率は、約60~80%です。妊娠後期の方が感染率が高くなる傾向が見られ、治療をせずに出産を迎えると死産・流産の危険性が高くなります。出産できたとしても新生児に難聴などの障害が出たり、誕生後に麻痺や炎症を起こす先天性梅毒の症状が出る危険性があります。

妊婦が梅毒に感染していることが判明した場合、分娩の4週間前までに抗生物質を用いた治療を完了させることで胎児への感染を防ぐことが可能です。そのためには妊娠初期に検査を受けて早期発見し、病気の症状が進行する前に治療を開始する必要があります。初期の段階(第1期)であれば半月~1ヶ月間にわたり抗生物質を内服するだけで完治させることができます。第2期でも1~2ヶ月の治療で完治するので、早めに検査を受けて治療を開始することで胎児に悪影響を及ぼさないようにすることが可能です。

病原体の梅毒トレポネーマにはペニシリン系の抗生物質が有効で、細菌の体を守る細胞壁の合成を阻止する効果があります。細胞壁を作れなくなった細菌は浸透圧に耐えられなくなって体が溶け出してしまい、死滅してしまいます。梅毒トレポネーマペニシリン系の抗生物質に対して薬剤耐性を持ちにくく、今でも高い効果を発揮します。

梅毒治療にはアモキシシリン水和物を有効成分とするサワシリンや、ジェネリック医薬品のノバモックスが用いられます。アモキシシリンはペニシリン系抗生物質の中で副作用が少ないという特徴があり、他の多くの感染症の治療にも用いられています。

サワシリンは日本国内で1974年に薬事承認され、40年以上の長い間にわたり梅毒や他の多くの感染症の治療に使用されてきました。この薬は1980年代に発見されたピロリ菌に対しても高い殺菌効果を発揮し、ピロリ菌の除去にも用いられています。海外では安いジェネリック医薬品のノバモックスが広く使用されており、ネット通販を利用して個人輸入をすることができます。

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梅毒の治療はペニシリン系の抗生物質の内服が基本であり、初期の段階であれば2~4週間毎日薬を服用し続けます。病院で診察を受けると、梅毒の治療のために、アモキシシリン水和物を有効成分とするサワシリンという薬が処方されます。サワシリンは細菌性の風邪やブドウ球菌・肺炎球菌・腸球菌・淋菌・ピロリ菌などに対して

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